助け合い
日本人が大好きなマグロの漁の話。
遠洋の漁場に着いたら、1日17時間の肉体労働が20日続くことも...あるそうです
想像、予想できるような、マグロ船の仕事はチョーハードらしい。
1人でも多く人手が欲しいところですが、船長はこの漁に参加しないというのです。
「偉いから」ではなく、実はもっと重要な任務があるという。
それは...
「無線で他のマグロ船に連絡して、マグロの群れがいる場所の情報交換を行う」
他のマグロ船が、マグロの群れの場所を教えてくれるのだそうです。
意外かもしれません。
自分たちがせっかく見つけた漁場は他の船には教えない。
独占したいというのが人情ではないでしょうか?
実はマグロ船同士は、こうした漁場の情報を惜しげもなく頻繁に交換し合うとのこと。
海に出たら「持ちつ持たれつ」、助け合うのが当たり前。
しかし、中にはそうした情報のやり取りを無視する漁船もあるそうです。
それどころか、ウソの情報を流して、自分たちが見つけた漁場から遠ざけようとする...。
確かにそうすれば、一時的には漁場を独占できますよね。
ところが世の中、うまくできていて、
そうした船は、他の漁船からよい情報をもらえなくなって、
トータルすると結局、漁獲量は減っていくのだそうです...。
マグロ船のように、大海原など自然に挑む時、人は無力。
人は、1人では生きていけない。
だから助け合いが必要なのですね。