つらいことや苦しいことが起きたときほど、
感謝の気持は必要のようです。
「自分の身の回りに起こることには全て意味がある」と思ったとき、感謝が生まれる。
西田文郎氏の『他喜力』徳間書店より...
【あるとき私のもとに、1軍から2軍に落とされたプロ野球選手が訪ねてきました。
早速私は、1軍に上がるある方法を教えたのですが、それから10数日後、
再び彼は1軍に返り咲きました。
はたして、彼に伝授した秘策とは何か?
2軍の彼に実際に教えたのは、
「2軍の監督にメッセージを伝える」ということでした。
具体的には、
「僕は今回、1軍の監督さんに2軍に落とされたけど、
僕の野球人生の中では、これが一番の勉強になったと思います。
本当に1軍の監督さんに感謝しています」
本心は悔しい思いでいっぱいなのですが。
すると何が起きるかというと、
かならず2軍の監督は、「監督、彼がこんなことを言ってました」と、1軍の監督に報告します。
それにより1軍の監督さんは、
「お、あいついいヤツだな、やっと何か気付いたな」
というので、再び1軍に引き上げてくれるのです。
なぜこのようなことが起きるかというと、
落とした相手のことを本人はずっと気にしているのです。
気になっているその部分に間接暗示を使って安心感を与えてあげると、
気をよくして、「またアイツを応援してあげたい」という気持ちになるからです。】
無理にでも感謝してみるとこんなことが起きてくるのでしょう。