アメリカ政府のウェブサイトには、いささか意外な情報が載っています。
それは、一般市民が新年に立てる誓いです。
とくに多いのが「減量」と「禁煙」。
毎年1月になると、多くの人びとが
「今年こそ運動をして健康になり、スリムなジーンズをはこう」
「煙草(たばこ)にこれ以上無駄なお金を費やすのを止めよう」と決意するのです。
それでも、減量に成功し、スリムな体型を維持できる人はごくわずかです。
アメリカの喫煙者の割合は人口の約2割。
そのうちの7割が禁煙したいと考え、さらにそのうちの約5割(1900万人)が過去1年の間に実際に1日以上の禁煙を試みています。
しかし、成功したのはわずか300万人。
つまり実際に禁煙に挑戦した人のうち85%が失敗しているのです。
自制心は「生まれつきのものであり、努力しても高められない」と誤解されています。
しかし、自制心は筋肉と同じように鍛えられます(逆に、鍛えなければ弱まります)。
最新の研究では、日常的な鍛錬(「エクササイズをする」「家計簿をつける」「食事の内容を記録する」など)によって、自制心が総合的に強化されることがわかっています。
ハイディ・グラント・ハルバーソン氏の『やってのける』大和書房
自制心を鍛えるには、習慣化力を鍛えることがいいようです。
たとえば、「毎日、散歩する」「毎日、ブログを書く」「「毎日、本を読む」「毎日、体重をはかり記録する」等々。
よき習慣を身につけたいものです。