快楽を得たいという思いは、
誰にも備わっているものです。
それは本能だからしかたのないこと。
しかし大金持ちになりたいと、めちゃくちゃに働いて大金を貯めたとします。
でもその大金をあの世へは持っていけません。
お金なんて、一時預かりで自分の手もとにあるだけ。
それでもいいというなら執着すればいいし、
それがバカらしいと思うならほどほどに稼いで、ほどほどに暮らす方法を見つければいいのです。
食べ物にしてもそうです。
健康で一生を終えたいなら節制すればいいし、
病気になってもいいと思うならおいしいものを食べ尽くせばいいだけのこと。
麻薬だってどうぞお好きに。
つまり、どっちを選ぶかはその人の価値基準によるのです。
太く短く生きるか、細く長く生きるか。
美輪明宏氏の『愛の話 幸福の話』集英社より
「太く短く生きるか」
「細く長く生きるか」どちらが正解でもなく。
人に迷惑、人を傷つけるようなことなければ、
いろんな「生き方」ありなのでしょう。