人間はだれでも自分の人生をよくしたいんです。
けれども、残念ながら、自分の人生を自分で悪くする人もたくさんおります。
また一方で人生をとてもすばらしくよくする人もいるわけです。
「三つの幸せ」
①「してもらう」幸せ
抱っこしてもらったり、お乳をもらったり、おしめを取り替えてもらうと、
いままで顔を真っ赤にして泣いていた赤ちゃんは泣き止むというふうに、
何かをしてもらうとうれしい。
②「できるようになる」幸せ
自転車に乗れる、鉄棒ができるようになる、
学校でいままで飛べなかった跳び箱が飛べるようになるというふうに、
いままでできなかったことができるようになると、
うれしくてとても幸せなものです。
③「してあげる」幸せ
三番目がいちばん大事ですが、皆さんが、友達に何かしてあげると、
友達が喜ぶというふうに、「何かをしてあげる」と、人がとても喜びます。
そして、人が喜んだ姿、喜んだ顔を見たときに、自分が幸せになります。
これがもっとも大事な幸せです。
いつも人に何かをしてもらわないと幸せになれない人、
それから、自分さえできればいいという考え方のような人では駄目で、
人に「何かをしてあげる」幸せが大事だということです。
この三番目の幸せを感じるようになると、どんどん人生はよくなっていきます。
どうしてよくなっていくかというと、
この「(して)あげる」幸せのできる人の周りには、
非常に善良な、「人のいい」人たちが集まってきて、
そのいい人たちと人生を送ることができるようになるからです。
鍵山秀三郎氏の『あとからくる君たちへ伝えたいこと』(致知出版社)より抜粋
人に喜ばれる、褒められるって気分いいものですよね。