長寿者といえば、あの百七歳と百八歳まで生きた双子の姉妹、
きんさんぎんさんの周囲にも、いつも笑いが絶えませんでした。
一番有名なのは、人気者になって出演料などがはいるようになったとき、
「お金を何に使いますか」と聞かれ、
二人揃って「老後の蓄えにします」と答えていたことです。
そして、この愛すべき百歳姉妹が、
いろいろなところでその長寿の秘密を聞かれたときの「金さん銀さん語録」として伝わっているもののうち、
最初の二つが「笑い」に関するものだったのです。
全部で十四ヵ条ありますが、そのうちのいくつか紹介させていただきます。
①よくしゃべり、よく笑うこと。
これも長生きの秘訣だと思うにゃ。
②笑う門には福来る、そういうじゃろ。犬や猿は笑わん。
③感謝を忘れたら、人間はだめになる。ああ、有難や、有難や。
④悲しいことは、考えんほうがええ。楽しいことを夢みることだよ。
⑤人間、大事なのは気力。自分から何かをする意欲を持つことだね。
千葉大名誉教授、多胡輝氏の『100歳になっても脳を元気に動かす習慣術』(日文新書)より
元気で長生き、楽しい人生を送りたいものですね。