2011年10月初め、
米西海岸のシリコンバレーで営んできた和食店「桂月」は
閉店を間近に控えていた。
アップルの創業者、スティーブ・ジョブズさんは桂月の常連客だった。
好きな言葉に「一人一切人(いちにんいっさいにん)」というものがある。
20年ほど前、
「お客様一人ひとりを大事にしなくてはなりません。
一人のお客さまの後ろには何千、何万という人とのつながりがあり、
それがいつの日か形になって目の前に現れてくるのです」
と話してくださった。
ジョブズさんはシリコンバレーの名門、スタンフォード大学の卒業式で
「点と点をつなぐ」という話をしたことがある。
大学を中退した後に潜り込んだカリグラフィー(文字を美しく見せる手法)のクラスでの経験が
パソコン「マッキントッシュ」の開発に役立ったと説明し、
「今やっていることがいずれ人生のどこかでつながって実を結ぶ。
将来を見据えて点と点を結びつけることはできないが、
後からつなぎ合わせることは可能だ」と語った。
外村仁氏の...『ジョブズの料理人』日経BP社より抜粋
いつか点が線となるから、しっかりとした点を打っておく必要があるのですね。
あなたの今日の"点"は何ですか?