人間関係の基本はギブ・アンド・テイクである。
人は互いにいろいろなものを交換し、与え合って生きている。
相手に利益を与えることもあれば、こちらが利益を得ることもある、
いわば「持ちつ持たれつ」の関係である。
そのため、人は自分の何かと交換してくれる人とつきあいたがり、
交換してくれない人とはつき合いたがらない。
こちらが利益を与えても、何の利益も得られなければ、
無理してまでつき合う必要はないと考える。
人が自分と似ている人に好意を持ちやすいのは、
同意や共感を得られることで安心し、
自尊心が高められるといった心理的報酬があるからだ。
まったくちがう考えや価値観を持っている人とは、話が合わず、
相手の考えや行動も読めないので疲れる。
世の中には、利益になるような人には近づき、
相手が利益をもたらしてくれないとわかった時点で離れる人がいる。
その場その場では得をしているようにみえても、
結局は信用を失い、長い目でみると大きな損失である。
樺旦純氏の『「出会い運に強い人」10の習慣』(成美文庫)より抜粋
少し多めにという意識でちょうど良いのでしょう。