『ベルリン天使の詩』という映画があるのですが、
この映画は天使の側から見た時は画面が白黒に映り、
人間の側から見た時はカラーで映るのです。
そして天使がサーカスに出ている女性に恋をして、女性の体に触るのですが、
肉体がないので触覚もありませんから、
女性の体が柔らかいのか硬いのか、冷たいのか暖かいのかわらかないわけですよ。
それでどうしても感覚を味わいたくて、羽を捨てて堕天使になって、
冬のベルリンに降り立つという話なのです。
天使が人間として初めて、ホットコーヒーを飲みます。
そしてカップに触って、「熱いというのは、こういう感じなんだ」と知るのですね。
このように肉体を持つことによって感覚や感情を持つわけで、
私達は「楽しいとはどういうことか、悲しいとはどういうことか、苦しいとはどういうことか」と、
味わうために肉体を持って地球に来たのですから、
ジックリ味わった方がいいと思います。
楽しいことならジックリ味わうのですが、
イヤなこととなると急に人のせいにして逃げてしまいますが、
イヤなことも味わうために地球に来たのですから、
ジックリ味わって、そしてそれをクリアーして次に行くのがいいですね。
逃げるとやり残しをつくるわけで、それは絶対いつかやらなければいけないのです。
次に来た時には、段々きつくなっているような感じがします。
来たことは全部意味があって来たのですから、いっさい逃げないで、
来た時に全部受け入れて、じっくり味わった方がよろしいのではないかと思います。
例えば、トラブルは、自分を成長させるために来るのですね。
『深い部分の自分』が、「そろそろ成長させてやろう」ということで、問題を与えるのです。
ですからイヤなことが来れば、
「これをクリアーすれば、また次にジャンプ出来る」と考えられるといいですね。
そしてクリアー出来ないような問題を、引き寄せるわけがないのです。
同じ波動どうししか同調しませんから、その方の器に相応(ふさわ)しい問題しか来るわけがありません。
でもたまに、一人ではクリアーできないような問題も確かに来ます。
でも、本当に一人では無理な場合には、サポートしてくださる人を引き寄せます。
それで、なんなくクリアーしてしまいます。
ですから逃げなければ、本当に奇跡のようなことが簡単に起こりますから、
とにかく逃げないで受け入れて下さい。
足立幸子氏の『あるがままに生きる』(ナチュラルスピリット)より
波動というもの感じます。
引き寄せってありますね。いい事も、悪いことも。