ドイツにあるヨハネス・グーテンベルク大学のミーシャ・バックは、
お互いに面識のない大学生を集めて、
一人ずつみんなの前で簡単な自己紹介をさせた。
すべての人の自己紹介が終わったところで、
「あなたは、だれと知り合いになりたいか?」
という名前を書かせ、それを人気度の指標とした。
バックはまた、自己紹介の場面をこっそりとビデオ撮影しておいたのだが、
他の学生から人気が集まった学生には、ある共通する特徴があることを発見した。
それは、魅力的な表情を見せて、かなり大げさな身振りを加えて話すという特徴である。
身振りをまじえずに話す学生は、まったく人気がなかった。
人気がある学生は、大げさな身振りをしながら話していたのである。
プロの噺家(はなしか)は、言葉だけでしゃべるのではない。
それこそ、全身を使ってしゃべっている。
大げさな身振りを加えると、話に臨場感が出てくる。
この臨場感が非常に重要で、相手をグイグイ話に引き込んでいく効果があるのだ。
内藤誼人氏の『雑談の達人』大和書房より
表情、表現豊かに日々生活したいものです。