「自分は人に使われるのが嫌だから独立したい」という人が、結構、います。
そういう人に、覚悟を試すわけじゃいけれど、私はよくこの話をするのです。
「商人がサラリーマンより楽だ」と思ってやるならやめたほうがいいよ、って。
「サラリーマンの三倍、苦労していいんだ」というつもりでやったほうがいいよ、って。
その心構えがあれば、頭も使うし、いろんな知恵も使おうとします。
そうやって、サラリーマンのときより三倍努力して、サラリーマンと同じ収入になったら成功者。
これが、商人の世界です。
「東大を一番で出ました」といっても、学校の試験には必ず教わったことしか出ません。
すでにある答えを書けばいい世界です。
ところが、実社会はそうじゃない。
商人になって困ることというのは、答えがない、ということなのです。
その、教わったことのない答えを、どうやって見つけるか。
これにかかってくるのです、商人の世界は。
斎藤一人さんの『眼力』(サンマーク出版)より抜粋
「教わったことのない答えを、どうやって見つけるか」。
これは、商売に限らず必要な場面あるのではないでしょうか。
どうやって力を磨けばいいのでしょう。