私は大阪大学時代、友人や先輩から研究実験の依頼を受け、
自分の余った時間をすべてそれに注ぎ込みながら、普通の人の5倍ぐらい仕事をしていた。
そういう生活を20年ぐらい続けたお蔭で、
工学や医学などのあらゆる分野の知識を習得することができた。
それが後に数多くの発明に役立った。
また、それらの発明も、特許を私物化せず、無償で社会へ提供した。
このように、人のためになろう、人に幸せを与えようと努力していると、
与えた分だけエネルギーが自分に返ってきて、自分の人間性が向上できる。
ここが大事なのだ、と私は思う。
60歳を過ぎてから、私の身の回りに信じられないような奇跡が次々と発生し、
最高の幸福を感じられるようになったとき、
作用と反作用の原理は、物理的現象だけではなく、
生命体の因果応報となって、精神的な面にもあらわれるということに、私は気づかされたのである。
つまり、自分の人間性を向上させること。
これがこの世に生きる私たちの最高の幸せということになってこよう。
生命体のエネルギーは修行によって高められていく。
真の修行とは、自分以外の人々に幸せや喜びを与える行為を積み重ねていくことにほかならない。
それによって生命体のエネルギーが高められ、
自分の人間性が向上していったとき、その高められたエネルギーによって、
私たちは常態の1000倍も1万倍もの力を発揮することができ、
まさに「この世に不可能はなくなる」のである。
政木和三氏の『この世に不可能はない』(サンマーク出版)より抜粋
政木和三博士は、天才科学者と言われ、
自動炊飯器や瞬間湯沸かし器、自動ドア、CTスキャンなど、
3000件におよぶ発明をし、そのすべての特許は無償で公開してきたそうだ。
まさに、エネルギー感じます。