流行の仕掛け人たちから、私はしょっちゅう文句を言われている。
「あなたは何もご存じではないのですね」
「もはやルールが変わったことを理解すべきでしょう」
どうやら流行の一つにも乗れないヤツは、ビジネスパーソン失格だといいたいようだ。
オマハの賢人"の異名をとるアメリカの投資家ウォーレン・バフェットもこう述べている。
「潮が引いてはじめて、誰が裸で泳いでいたのかがわかる」
「みんなが口ぐちに同じことをすすめはじめたら、その逆を行く頃合いだ」
そう語ったのは伝説的な大物実業家ジャセフ・ケネディで、1929年の大暴落のまえに株式市場から手を引いた。
靴磨きの少年までもが株取引について語りはじめたのがきっかけだったという。
メディア王のルパード・マードックがいい例だ。
2005年に5億8000万ドル(約580億円)で買収したソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の「マイペース」を、
6年後には3500万ドル(約35億円)で売却するはめになった。
しかし、つまりは逆もまた真なりということだ。
自分のアイデアが誰にも受け入れられないからといって、簡単にあきらめてはいけない。
カスピアン・ウッズ氏の『まじめなのに結果が出ない人は、「まわりと同じ考え方をしている」という法則』(三笠書房)より抜粋
時には、逆を行くという勇気も必要ではないでしょうか。