『人生はすべて"無料体験レッスン"と考える』
出会った人はすべて、人生の教えを与えてくれる先生だと思う。
たとえ、自分より年齢がずいぶん若い人の発言であろうと、子どもの発言であろうと、学ぶべきところはあるはずだ。
つまり、自分以外の人はみな大切な「先生」なのである。
私が医学生だったとき、新生児集中治療室を担当していたある看護師は、どんな人をも自分の「先生」にするという素晴らしい人だった。
その看護師は、病院に入院中の赤ちゃんをも先生にして、「どうすればいい看護ができるのかを、この赤ちゃんから大いに学べました」と感謝していたものである。
人に教えを請うのは決して自分の弱さにはならない。
むしろ素直に頭をたれることが、自己成長のカギなのである。
ガミガミと文句ばかり言ってくる人でさえ、「この人は私に忍耐の大切さを教えてくれているんだ」と思えば、その人に対して腹は立たないはずだ。
なにせ忍耐力のレッスンを無料でしてくれる先生なのだから。
人の話を真剣に聞けなくなったら、あなたの心の広さはそこでストップしてしまったのだと思って間違いない。
何歳になっても成長を続けている人は、いつでも他人を自分の先生だと感じ、実際、素直に教えを請える人なのだ。
精神科医、ルイス・ターターリャ氏の『不思議なくらい 心が強くなるヒント』(三笠書房)より抜粋
「何歳になっても成長を続けている人は、いつでも他人を自分の先生だと感じ、実際、素直に教えを請える人」心に刻んでおきたいフレーズですね。