心理学者によると、他人を引き寄せる力を持っている人は、たしかにいるという。
この「対人関係の磁石」を持っている人がパーティや会合に出席すると、決まって知らない人から話しかけられる。
驚くまでもないが、この磁石を持っている人は、内向的な人より外交的な人のほうが圧倒的に多い。
彼らが他人を引き寄せるのは、本人は気がついていなくても、しぐさや表情が「対人関係の磁石」になっているからで、まわりはそこに魅力を感じる。
興味深いことに、運のいい人ほど、この磁石にあてはまる振る舞いをしている。
私は、運のいい人と悪い人にインタビューしたときに撮影したビデオを数人の心理学者に見せた。音声は消したので、運のいい人か悪い人なのかは、ビデオを見ただけではわからない。
そのうえで、表情や振る舞いを評価してもらった。
笑った回数や、話している相手と目を合わせるアイコンタクトの回数、しぐさなど、「対人関係の磁石」に当てはまる振る舞いに注目したのだ。
運のいい人と悪い人の違いは一目瞭然だった
。笑った回数は運のいい人のほうが二倍多く、アイコンタクトの回数もはるかに多かった。
しかし、おそらく最大の違いは、身ぶりがどのくらい「開いている」か「閉じている」かという点だった。
「閉じている」身ぶりとは、たとえば腕や足を組むことで、相手から距離を置こうとする。反対に「開いている」身ぶりは、相手のほうに自分の体を向けて、腕や足を組んだりせず、てのひらを広げて相手に見せることも多い。
運のいい人が「開いている」身ぶりをする回数は、運の悪い人より三倍も多かった。
リチャード・ワイズマン博士の『運のいい人の法則』(角川文庫)より抜粋
相手の表情で取っ付きやすいか、にくいかって想像してもわかりますね。
運のいい人ってどういう人?
周囲の人たちの応援を、貰える人なのではと思います。