中国で「カレーライス」ブームが起きている。
経済発展で食文化が多様化した都市部を中心に、家族そろって楽しめる中華料理以外の新しい味として受け入れられるシーンが広がっているという。
トップを走るハウス食品は、9年前に発売した「バーモントカレー」が好調で、この間に中国での売上高は21倍も伸びた。
「日本人の友達の家に遊びに行ったときに食べたカレーライスの味が忘れられなくなり、母親に頼んでよく 作ってもらうようになった」
上海市内で今月開かれた販促イベント「カレー王国」会場で中学2年の曹●濛(そうきんもう)君は目を輝かせた。
メーカーの担当者は中国各地でスーパーの店頭に立ち、肉や野菜を切ってルウに入れるところから調理方法を丁寧に教えて試食してもらい、カレーの楽しさを伝えてきた。
カレーはインド風の辛みだけだと考えていた中国の消費者に、子供も食べられる日本式のまろやかな味を紹介するだけでなく、中国人好みの香辛料「八角」入りのルウを現地で商品化するなど工夫し、根気強く主婦層に売り込んできた。一時は日中関係悪化が足かせになるなど、市場の開拓は一筋縄にはいかなかった。
ハウスなどは各地にある日系企業の従業員食堂にカレーメニューを提案したり、上海などでカレーレストランチェーンを展開したりして、あの手この手で中国人に味を訴えてきた。
日本の食品メーカーによる中国市場での地道な努力は、ようやく実を結び始めたようだ。
産経新聞記事より抜粋
もともとインドの食文化のカレーですが、さながら日本の食文化のよう。
世界に広がり人気を集めている日本の「ラーメン」もしかりですね。
華僑、印僑など言われますが、和僑はたくましいですね。