日常で、「つらい」「悲しい」「苦しい」「悔しい」と言い続けると、
それを言う人も聞く人も、どんどん元気を奪われます。
一年三六五日、言い続け、聞き続けたとしましょう。
それが三年、五年続いていたとしたらどうでしょう。
ものすごい量の「気力」を奪います。
「気力」も「体力」も「精神力」も「集中力」も、家族全体から奪われるのですから、
病気になる、風邪をひきやすくなる、集中力を欠き接触事故を起こしたり、
不用意な発言をして人を傷つけたり、そういうことも増えます。
自分で自分に繰り返し「辛い」「悲しい」「悔しい」「苦しい」「つまらない」と言い聞かせ続けると、
「生きているのがそんなに辛いなら死んじゃいましょう」と、身体自身が反応し、
ガン細胞を増殖させ、故障や病気を進行させます。
身体自身がそういう"指令系統"を持っているのです。
毎日「嬉しい」「楽しい」「面白い」「幸せ」と笑顔で言い続けていたら、
それを言う人、聞く人どちらも、どんどん元気になります。
風邪をひくことが少なくなり、ひいても熱が出にくい、早く治る、ようになります。
(免疫力や基礎体力が強化されるということです。)
ある人が怪我をしたときのこと。
リハビリで何度か通ううち、ある先生から
「できないことばかり挙げないで、できることを考えて、挙げてください」といわれたそうです。
「はっとした」といいます。
考えてみたら、できることのほうが圧倒的に多いのに、「できないことばかりをあげていた」というのです。
「できること」を強化し延長するようにしたら、今までと全く違う早さで体が治り始めたとのことでした。
「楽天的に生きる」ことは、体自身の要請でもあるようです。
小林正観さんの『22世紀への伝言』(弘園社)より抜粋
自分自身が元気でなければ、人を元気にすることなどできない。
自分自身が元気いっぱいであれば、自然に周囲の人を元気にするのでしょう。