私は、よく「しけた顔はお止(や)めなさい」と言います。
男女関係なく、「しけた顔」は「暗」です。
血色が悪くて、色つやもなく、顔全体の筋肉がだらりとたれさがっていて、元気がなく、どこを見ても輝きがないのが、しけた顔です。
人は、病気になると、顔に血の気がなくなったり、顔色がくすんだりしますよね。
しけた顔をしていたら、病気を誘発するともいえるのです。
さて、この「しけた顔」を治す方法はシンプルです。
たくさん感動することです。
小さなことでも、毎日何度も感動すると、その感動が表情に出ます。
感情が動くということは、脳が動いているということ。
結果的に、毛細血管を活性化させ、顔に健康的な赤みや、つやをもたらすことになります。
これこそ、「動」の顔の効力です。
さて、幸せな人生のためには、人との交流をなくすことはできません。
自分をいかに「発信」し、相手のことを理解して「受信」するかが、あなたの人生を成功に導きます。
そのために必要なのが「動」の顔です。
喜怒哀楽が豊かな人ほど、表情が動きます。
たとえば、嬉しいことがあったり、微笑ましいものを見たときに、人は自然と「目を細く」します。
目を細めて微笑むことは、人を「明」の気持ちにさせます。
遠くを見るときも、実際に目を細めますが、遠くを眺めたり、昔を思い出してほのぼのするのも、いい「動」の表情です。
ちなみに、観相学では、理想や希望を胸に成長した人は、目が細くなるとされています。
また、びっくりすると、「目を丸く」します。
ふだんから目を丸く見開いていると、周囲の変化に敏感になり、感情の起伏も激しくなり、好奇心旺盛で行動力溢れる人になります。
どんな形の目の人でも、驚いたときは思い切り大きく目を見開くことです。
そうすることで、感受性を育てていくことができます。
また、視野が広がっていきます。
藤木相元氏の『「運」を味方につける48の習慣』幻冬舎
喜怒哀楽を豊かに、たくさん感動することが大切なんですね。
小さなことでも、感動できるように五感を磨きます。