些細なことだが、こういう律儀な人がいる。
コンビニでお手洗いを借りたら、そのコンビニで必ず買い物をする。
あるいは、自転車が横倒しになっていたら、できるだけ立ててあげる。
足元にペットボトルが転がっていたら、さっと拾ってごみ箱に入れる。
ファミレスで会計するときは「ごちそうさま」をいう。
横断歩道で、右折車が「先へ行け」の合図をしてくれたら、軽く頭を下げる。
誰が見ているわけでもなく、誰から強制されたことでもない。
したがって、そうしたからといって、誰もほめてくれないのだが、こういう振る舞いをごく自然にやれる人は、本物の社会性を身につけている。
一つひとつを見れば、どういうことのないものばかりだが、できる人とできない人いるのはなぜか。
社会性への自覚があるかないかの差なのだ。
社会性をひと通り身につければ、黙っていてもそれだけで人間的魅力度の平均点はとれるのだ。
川北義則氏の『「人間的魅力」のつくり方』(三笠書房)
些細なことを大切にしたいですね。
そんな些細の積み重ね。