砂粒表面に特殊な膜を形成し、水の浸透を防ぐ「撥水砂(はっすいさ)」。
パナソニックの開発した「魔法の砂」という。
砂に水をかけると、通常は砂粒の隙間を通って染み込んでいく。
これに対し、撥水砂は砂表面の撥水力に、水の表面張力が加わって浸透を防ぐ。
一方で、隙間自体は空いているため、酸素などの気体は通すという。
撥水砂の効果が最も発揮されそうなのが、乾燥した土地での農業だ。
地中に撥水砂の層を作ってやれば、雨水を長期間、保持できるうえ、塩害にもさらされずに済む。
保水シートを敷く場合と違い、通気性は維持されるため、植物の呼吸を妨げることもない。
魔法の砂の応用可能性はまだまだあるという。
道路の下に敷けば、長時間水を蓄え、路面温度を低く保てるため、ヒートアイランド効果を抑制する可能性がある。
砂粒の隙間を気体だけが通り抜ける性質を利用し、水蒸気だけを通す仕組みを海水淡水化設備に取り入れれば、水不足解消にのも役立つかも。
こういった、乾燥した土地の土壌回復や農地化で威力を発揮し、深刻化する環境問題や食糧問題の解決に道を開くと期待されている。早く実用化されるといいいですね。
地球温暖化などまったなしの問題解決にも役立てられればいいですね。