「野心的な試みに取り組んでみて、たとえ失敗したとしても、完全な失敗に終わるということはまずありえない」(ラリー・ペイジ)
世界中の道路にカメラを搭載した車を走らせ、360度方向の景色を撮影。
それによって画面上で歩行者の目線を再現した、人気サービスのストリートビュー。
しかし、当初は、たまたま見られたくない姿を撮影された人や、家の中の様子まで写真に映り込んでしまった人などから、プライバシー侵害だと猛反発が上がった。
だが、グーグルはそこで引き下がらない。
失敗を活かし、今度は家の中が写らないように、撮影車のカメラの位置を調整したり、人の顔や車のナンバープレートを認識して自動的にぼかしをかける機能を開発したのだ。
こうしてサービスを個々人のプライバシーに配慮するレベルにまで洗練させた。
そして結果的に、その過程で、同社の「顔認識技術」の精度は飛躍的に向上した。
これぞグーグルの「転んでもタダでは起きない精神だろう」
ジョージ・ビーム氏の『グーグルをつくった男たちが「10年後」を教えてくれる』(三笠書房)より
ストリートビューを、創ろうと決めること自体が、凄いことだと思ってしまう。 そんなグーグルの精神を見習いたいものです。