英文学者の小田島雄志先生はパチンコが大好きです。
ふだんから優しい方なので、パチンコが出ない時も、パチンコの機械に向かって「君も苦しいだろうけど、僕だって苦しいんだ。お互い頑張ろう」と、ささやきかけます。
そんなふうに言われたら、機械も頑張ります。
私は、ボウリングは、レーンに合うようにボールを変えます。
合わないボールに「おまえはもう使わない」というのではなく、「ちょっと1回休もうか。ゴメン。僕の選択が間違った」と言うのです。
モノに対しても愛情を注ぎます。
上司がそこら辺のゴミ箱を蹴飛ばしていたら、それだけで自分が蹴飛ばされた感じがします。
言葉は刃物と同じです。
包丁やはさみを刃から渡す人はいません。
言葉は冷静さを欠くと刃から渡してしまいます。
交渉ごとのうまい人は、激論の時ほど小さい声で話します。
ここで大きい声になる人は、メンタルが揺らいでいます。
ぶちキレそうになった時に、どれだけ冷静に粛々と進められるかです。
切れ者の弁護士は、それができるのです。
中谷彰宏氏の『一流の人が言わない50のこと』(日本実業出版社)より
「モノに対して愛情を注ぐこと」って、どのように感じるのでしょうか。
車の清掃、道具の手入れは、まさに愛情を注ぐことなのでしょう。