主張、意見、提案などメッセージの確立で、コミュニケーションの80%は成立すると言われています。
しかし、本当に相手とつながるには、どんなメッセージを送るか、その提案力にかかっています。
ところが、そこに軸足を置かず勘違いをし、つい小手先の「ウケ狙い」な表現を最優先してしまいます。
拍手を欲しがり、大向こうをうならせようとする。
そして、「目立たせる」だけで、「表現している」という錯覚をしてしまっているのです。
心ある先輩は声を大にして言います。
「ウケたかウケなかったか、売れたか、売れなかったか、に焦点をあてるだけでは、人間いやしくなっていく」
「コミュニケーションは、相手に何をしてあげたいのか、どうなって欲しいのか、その想いの強さと熱さで決まるのだ」と。
確かに今は、人を幸せにすることや、心や文化、さらには社会全体が企業のテーマとなってきています。
提案は、モノと社会との間にあるものです。
「明るく楽しくする方法」「先をよくする方法」を探し、創り出す。
人や社会へのこだわり、そして執着心を持つことで人を巻き込めるのです。
元博報堂制作部長、高橋宜行氏の『人真似(マネ)は、自分の否定だ』(ディスカヴァー)より抜粋
損得は、自分だけの利益。
損得ばかり考えていると、人はいやしくなるらしい。
自分が人や、まわりを、どれだけ、明るくできるか。
どれだけ、元気にできるか。
どれだけ、幸せにできるか。が肝要。