アメリカの心理学者エルマ・ゲイツ博士は人間のはきだす息を使って、つぎのような実験をした。
人間がはきだす息を冷却したガラス管に集め、液体空気で冷やしてやると沈殿物ができるのだが、人間の感情の状態によって、おどろくべきことが起こるのである。
○健全な人間のはきだす息は無色である。
○人間が怒っているときの息の沈殿物の色は栗色をしている。
○悲しんだり、苦しんでいるときの息の沈殿物は灰色をしている。
○人間が後悔して苦しんでいるときの息の沈殿物は淡紅色をしている。
博士は、栗色の沈殿物を水に溶かしネズミに注射したところ、わずか数分でネズミは死んでしまった。
また、私たちの血液は、
○怒ると黒褐色で渋くなる。
○悲しむと茶褐色で苦くなる。
○恐れると紫色で酸っぱくなる。
といわれている。
いつも、ニコニコしている人が健康であることが理解できる。
まさに「笑う門には福きたる」である。
私たちが、怒り、悲しみ、苦しむことはすこしでもなくしたいものである。
それは、周囲の人に迷惑をかけるばかりでなく、自分自身を傷つけることになる。
私たちは酸素を吸いこんで生きている。
その酸素が全身にくまなく流れていくのだが、自らつくった悪い酸素が体中にいきわたるのだから恐ろしい。
それによって身も心も傷ついていく。
自分で原因をつくって自分が損をする。
世の中は健康をつくるのも自分、病気をつくるのも自分である。
さらに周囲を暗くしたり、明るくしたりするのも自分である。
笠巻勝利氏の『眼からウロコが落ちる本』(PHP文庫)より
「笑う門には福来たる」ですね。
心がけたいですね。