なかなか変わらない、変えたくない?
『致知』2015年3月号より抜粋
史上最年少で全日本柔道男子代表監督となった井上康生監督さんが、現役時代、いかにして自らを作り上げていたのか?
ご本人談話です。
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何かの壁に当たった時に必要なものは、まずはその現実をちゃんと受け止めること。
そして、逃げないことですね。
逃げるっていうのは、他のせいにしてごまかしたり、その道から外れて何か他のことをしようとすること。
これでは物事は解決できません。
やはり壁にぶち当たって、ぶち当たって、ぶち当たってそれを乗り越えた時に、初めて人間は成功できるのではないかなと。
もう一つ大事なのは、変化すること。
これはとても勇気がいることだと思います。
私自身はそうやって多少なりとも挫折や苦悩を乗り越えてきたと自負しています。
人生は失敗すること、負けること、挫折すること、苦悩することのほうが圧倒的に多いのではないかと思います。
それがあるからこそ我われは成長できて、強く生きていけるんです。
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「困難から逃げず、向かって乗り越える」とは、よく聞くことですが「変化すること」というのは、目からウロコでした。
人間の脳は、生存本能から変化を嫌います。
避けます。
脳の可塑性、安定化指向により一気に変わるのは、ストレスを生み続きませんし、元に戻す作用が働きます。
少しの変化を長い期間続けることが大切です。
あなたは、どんなところを変化させてみますか?
挨拶の声を、少しだけ大きくしてみるなんてことでもいいのではないでしょうか。
きっと変化が起きるでしょう
今日も「褒めらる仕事」を