川は曲がっているからいい?!
北海道の釧路湿原に釧路川という川があり、この川はもともとは湿原の中をゆったりと蛇行する雄大な川だったそうです。
あるとき上流の森林の木を伐採し、それを筏(いかだ)にして下流に流すことになり、筏を効率的に流すためには川はまっすぐなほうがいいということで、川を直線化する工事が行われたという。
その結果、どうなったか。
蛇行することで保たれていた湿原の環境が悪化し、乾燥化が進んでしまったという。
いまは川の再蛇行化が検討されているというから皮肉な話です。
韓国の清渓川を思い出します。
川を暗渠化し、暗渠の上を通る清渓高架道路を1971年に完成。
その後、2000年代に入り清渓川復元の世論が高まり、老朽化した清渓高架道路の撤去と同時に全長約5.8km河川の復元工事が行われた。
今では市民の憩いの場となっているそうですね。
行ったことはありませんが。
合理主義の功罪が生まれますね。
人生においても蛇行があるから良いのかもしれません。
うまくいかないことがあるからこそ、そこに面白さが生まれる。
病気があるから、健康のありがたみがわかるように、つまらないことも、ムダなことも、不合理なことも、遠回りも人生には必要、人生には時に、遠回りも必要なのかもしれません。