どうしようもない
落語に『天災』という話があるそうです。
どんな話かと言うと、とにかく短気で、怒りっぽい八五郎という男がいた。
ご隠居さんがそんな八五郎に、
「何があっても天災と思え。天とケンカはできぬのだから」
と諭します。
道を歩いているときに、商家の丁稚に撒き水をひっかけられた。
丁稚にひっかけられたと思うから、腹が立つ。
天災、つまり「どうしようもないこと」と思えば、腹も立たない。
仕方ないと、あきらめられる。
屋根から落ちてきた瓦が、頭にぶつかった。
その家の住人の責任だと思うから、腹が立つ。
天から落ちて来た。
これも天災、いわば「どうしようもないこと」と思えば、腹も立たない。
仕方ないと、あきらめられる。
というもの。
腹を立て怒鳴ったところで、何も変わらないなら、それなら穏やかにいたほうが良いのでしょうね。
なかなかそうはいかないから、心がけたいです。