母親資本?
「母親資本」とは?
ロシアの制度で、マテリンスキー・カピタル制度と言われるものです。
要は、子供を2人産んだ家族は、大金がもらえるという制度なんですって。
どれくらい大金かというと。
導入されたのは2007年、当時で平均年収の2倍分ということだった。
日本の感覚でいうと、800万円もらえるという感じでしょうか。
ただ、実際をみると2015年度の「母親資本額」は、45万ルーブル、日本円で90万円程度になる。
「え!少なっ」と声が聞こえて来そうです。
でも、ロシアでは田舎では90万円程度あれば、十分住宅を購入できてしまうそうです。
貨幣価値が違うのですね。
そもそも、ロシアはなぜこの制度を始めたのか?
それは、少子化対策だったのです。
1999年では、ロシアの人口は年間70万人という超スピードで減少していたそうです。
しかし、2013年には出生率が1.7に増え、死亡率は低下しているので、人口が「自然増」しはじめているという。
全ての要因が、この制度かどうかはわかりませんが、大きく影響はしているでしょう。
ところで注意することは、もらうお金の「用途」が決まっているということ。
主に、住宅の購入、修繕など、そして子供の教育費。
住宅関係が入っているのですね。
要するにロシアでは、2人子供を産むと、家を買えるということ。
少子化問題を家に絡めて解決してきたと言えるのではないかな。
では、同じように日本で住宅を買えるようにというと大変な金額になってしまいます。
そこは、知恵を絞って日本流にアレンジしていい制度ができそうな気がします。
3人以上子供を産んだ人には、大幅な住宅ローン補助、援助するとか。
住まいは、人、生活の基本ですしね。