持たない選択
新築のマイホームを欲しがる人が減っている――。
そんな傾向があるようです。
28日に発表された内閣府の世論調査の結果からです。
新築のマイホームは、欲しくない。
理由は住宅ローンを背負いたくないという理由が最も多かったようです。
家を買うなら中古という人が増えているという。
中古、新築関係なくとにかく住宅を「所有したい」という人は74・9%。
特に30代で72・1%と低めだった。
30代はマイホーム願望が一番強い時期だと思いますが、子供の教育費や親の介護の費用への不安を持つ人も多いのではないか。
住宅を購入するとしたら「中古」という人は9・9%で、04年の3・4%から3倍近くに増えた。
「新築」は73・0%で、04年から9・2ポイント減った。
中古という人の理由は中古住宅の価格の方が値段的に手が届きやすいということで最多の61・0%だった。
一方、住宅を「所有する必要はない」という人は16・5%と、04年から4・4ポイント増えた。
所有する必要はないと考える理由は「多額のローンを抱えたくない」が最多の20・9%に上り、特に30代で27・0%に達したというのです。
これからは、魅力ある賃貸住宅が世の中、社会に供給されてくる予感がします。
不動産の値上がり、資産価値の上昇の望めない時代に、マイホームを所有するメリットが少なくなっています。
あえて持たない選択が、都市部では多くなってくるのでしょう。