ポーズや姿勢や表情は
実は私たちは、上を見上げながら悲しんだり、落ち込んだりし続けることはできない。
なぜなら、上を向く動作は、気持ちが明るくなる動作だから。
その逆に、私たちは、肩をがっくり落とし、うつむきながら、元気になることはできない。
体を丸め、下を向く動作は、気持ちが暗くなる動作だから。
こんな話を聞いたことはありませんか?
悲しいときには、無理にでも笑ってみる。
そうすると悲しみが薄れてくる。
それはなぜか?
笑うことにより、口角がキュッと上がり、頬の筋肉が刺激される。
これに脳が反応して、マイナス感情がプラス感情に変わるからだそうです。
人間の感情は、動作と密接に結びついているのです。
わたしたちが無意識のうちに取ってしまっているマイナス動作はありませんか?
●面倒くさい仕事を頼まれ、思わず「チェッ」と舌打ちをしてしまう...。
●改札でモタモタしている人を見て、思わず眉間にしわを寄せてしまう...。
●電話の内容に腹が立ち、思わずガチャンと乱暴に電話を切ってしまう...。
けれども、残念ながら、それをしたところではイヤな気持ちを消えませんよね。
それどころか、そのイヤな気持ちをあなたの脳に何度も確認させ、わたしたちをますますイヤな気持ちにさせるだけなのです。
いかがですか?
誰にでも、1つや2つ思い当たるマイナス動作があるはずです。
●先に、「ラッキー!」と、楽しそうにスキップする。
●先に、「大丈夫!」と、優しく自分の胸を叩く。
●先に、「絶好調!」と、背筋を伸ばし上を向く。
ポーズや姿勢や表情は、私たちの感情に強烈な影響力を持っていることを忘れず、活かせるようにしたいものです。