なぜライバルがいないのか?
ここ最近の話題といえば
「廃棄食品の横流し事件」
事の発端となった、もらい事故のような「CoCo壱番屋」
「廃棄カツ問題」で一躍注目を集めてしまいました。
運営企業である壱番屋は、つい最近昨年12月にハウス食品グループの子会社になりました。
この吸収合併のニュースは、驚きと納得の両方の声があったようです。
「驚き」の理由は、ハウス食品の連結売上2314億円に対して、壱番屋は年商440億円。
食品メーカーがある程度規模のある外食企業を買収するという意外性。
業績好調な壱番屋が「身売り」をしたということもあったようです。
一方で、「納得」の理由はそもそも壱番屋にはすでにハウス食品からの資本が入っていたこと。
さらにスパイスなどの食材で両社には取引があったこと。
ハウス食品にとっての思惑はというと今後海外展開をしていくうえで、現地の人に「日本のカレー体験」をしてもらうための場所として最適ということ。
話は変わりますが
日本国内におけるカレーショップの競争をみるとリーダーであるCoCo壱番屋は1270店舗を展開しているのに対して、2番手と目されるゴーゴーカレーは70店舗弱にとどまっています。
店舗数だけで見ると、実に20倍近い開きが。
一方、牛丼業界はというとトップのすき家は約1970店、次いで吉野家の約1190店、さらに松屋が約960店舗。
ハンバーガーではマクドナルドとモスバーガー、ラーメンでは幸楽苑と日高屋のように、業界のリーダーに対して、2番手、3番手がいることが一般的ですね。
しかし、カレーについてはCoCo壱番屋の独壇場となっている。
それはなぜなんでしょう?
きっと、カレー専門店はビジネスとして展開するのが実は難しいのでしょう。
CoCo壱番屋のポジションニングは
「奇をてらわない王道のカレーを、リーズナブルな価格で提供する専門店」
スタンダードな味をベースにしながらも、辛さやトッピングの幅を増やすことで、それぞれのお客様に「自分にぴったり」と思わせることができているということこれが、ミソのようのです。
「社員暖簾分け制度」など、非常に参考になる企業です。
今日も充実した一日を!