何が求められているのか
明治維新の志士の一人である坂本竜馬は、よく西郷隆盛と話し合ったそうです。
しかし、会うたびに竜馬の意見は変わっていたそうです。
そこで西郷隆盛は
「あなたの意見は昨日と今日とでは違うじゃないか。
そんなことではあなたのことばを信用できない。
天下の士として信じられる者には不動の信念がなければならない」
と言って非難したとい言います。
そのとき竜馬は、どう答えたかというと
「いや、そうではない。孔子も『君子は時に従がう』
刻々と時は移り、社会情勢もどんどん変わっている。
だから昨日の是が今日の非になるのは当然である。
この"時に従がう"ということ、これが君子の道なのだ」
と言い、
「西郷さん、あなたは一度こうだと考えると終始一貫、それを守りつづけようとされるが、それでは時代に取り残されてしまいますよ」
と忠告したというのです。
話は変わりますが
日本の家電メーカーの衰退は、明らかです。
先日行われたとある海外の家電展示会で、日本のテレビは一つもなかったそうです。
過去の隆盛を思うと信じられないですね。
日本メーカーは、高機能、高品質に走り、高価格になってしまった。
韓国メーカーは、中機能、中品質でおさめ、低価格にできた。
世界のニーズは、後者の方が多かった。
常にお客さんの要望を適切にキャッチし、刻々とそれにこたえるよう努めて、日々新しいサービス、商品を生み出していくことがきっと、大切なのですね。
世の中、お客様の欲求、ニーズの変化に合わせて、成長、変化し続ける。