今ある幸せ
世界では、およそ8億人、9人に1人が飢餓に苦しみ、
1分間に17人、毎日2万人が飢餓で亡くなっているという。
途上国では、約1000万人の子どもが5歳になる前に命を落とし、
このうち6割は飢餓や栄養不良に関連した病気が原因だそうです。
一日に一食しか食べられないような地域で、
修道会のシスターたちが子どもたちに炊き出しをしているところでの話し。
配給の時間になったら、そこに子供たちがお皿をもって集まってくる。
その中に大きなビニール製の買い物袋を手にした男の子がいました。
その子がお粥をついでもらったお皿をそのまま袋に入れたそうです。
スターたちは「ここで食べなくてはいけません」と繰り返し言っているそうですが、
彼のようにシスターの目を盗んで、
家族のためにお粥を持って帰る子供があとを絶たないという。
アフリカの子供の8割は、そういう子だそうです。
ビスケットをあげても、食べないでずっと手に持っている。
「どうして食べないの?」と聞くと、
「家へ持って帰って妹や弟に食べさせたい」と言う。
手の湿気でビスケットはだんだん崩れてしまうのだけれど、
それでも握っているという。
わたしは、三度の食事をとることができ、
暑さ寒さをしのげる家があり、
着る洋服がある。
でも「今ある幸せ」をつい忘れてしまう。
そして、食事や、住む家、洋服などの、文句や、不平、不満を言ったりする。
「今ある幸せ」に感謝しないといけませんね。心から思いました。