「フィーリング・グッド」
アメリカの心理学者ジャニスが行った
「フィーリング・グッド」と呼ばれる有名な実験があるそうです。
どんな実験かというと
まず、大学生に
「ガンの治療法」「アメリカの軍隊の規模」「月世界旅行」「立体映画」という4つのテーマについてジャーナリストが書いた文章を読んでもらう。
このとき、1つのグループは、コーラを飲んでピーナツを食べながら文章を読む。
別のグループは、何も飲み食いすることなく文章を読むことにする。
比較してみると、その結果は、
飲み食いしながら文章を読んだグループのほうが、
文章の内容を肯定的にとらえる傾向が強かった。
理由の一つとしては、
食事をしているときには緊張感が緩んでいるため、
抵抗なく受け入れる傾向が強くなるということ。
また、美味しいものを食べるというのは、
それじたい快感であり、大らかな心理状態になりますよね。
食事の最中にした話というのは、よい印象をもってもらえる可能性が高い。
日本の伝統的な「料亭接待」、
欧米での「ランチョン・テクニック」「パワーランチ」などがあるように、
商談と食事とは切り離せないのですね。
相手の心を動かそうという大切な場面なら、
相手の好みに合わせたセッティングをして心地よい思いをしてもらい、
おいしいものを食べてご機嫌な状態がベストであるのは言うまでもありません。
心地よい雰囲気のレストランで会話をしたり、お酒を飲んだり食事をすると、
一緒にいる人との距離がグッと縮まる。
「フィーリング・グッド」とは、気持ちのよい(心地よい)環境は人をリラックスさせる、という心理法則のこともいうそうです。
日本語では、「気分がいい」、「いい機嫌」、「気持ちいい」、という意味。
毎日、「フィーリング・グッド」で過ごしたいものです。