楽観・悲観
よく耳にする「楽観的」・「楽天的」。
この「楽観的」・「楽天的」な人にも二種類あるそうです。
まず一種類は危機感を持たない「楽観主義」。
危険、危険と警報が鳴っているにも関わらず、「まあ、なんとかなるだろう」と突き進む。
もう一種類は、実は悲観的な人以上に、物事を悲観的に考えるタイプ。
こういうタイプの人は、実はひじょうに慎重であって、何かをやるときには、
いつも最悪の事態になることを考えている。
何かをするとき、「うまくいかないかもしれない」と考えれば、なかなか行動に移せないのが普通です。
自分が悲観的と思っている人のほとんどは、そこで躊躇してしまうのでしょう。
しかし、「うまくいかないかもしれない。でも、それでもかまわない」
と思えれば行動に移せます。
これはハナから物事が「うまくいく」「何とかなる」と考えているような楽観主義とは違いますね。
楽観的と言われる人、思われている人が、芯から楽観的、楽天的なのかというと必ずしもそうではないのかもしれません。
一流のスポーツ選手とかは、こういう繊細さが必要と言われます。
トッププロほど驚くほど臆病だそうです。
最悪の事態が起こることを「覚悟」できるかどうか。
「そういう結果になってもいい。しかたない」
そう思えるかどうかが分かれ目。
「楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する」
これは、京セラの稲盛和夫氏の言葉だそうです。
夢は楽観的に大きく描く。
計画段階ではあらゆる事態を想定し、その問題対処の方法を考えつくす。
実行に移す時は「必ずできる」と楽観的に明るく考え、一歩を踏み出す。
人生では
楽観的に考えることも、悲観的に考えることも両方必要なのですね。