増えた分減ったこと
あるアンケート調査で、おもしろい結果が出たという。
その結果は
携帯電話が普及し、インターネットが発達したことによって、
職場の同僚や知人、また家族同士でもコミュニケーションの機会は、
平均して20%から30%増えたそうです。
ところが逆に
人と「面と向かって話をする機会」は、3割強減ったというのです。
皮肉なものですね。
世の中が便利になる反面、こんなふうにマイナスに作用することもある。
最近の人たちは電車の中でも、食事をしながらでも、歩きながらも、
ケータイをにらんで、指を動かしている姿を見かけます。
友人と連絡をLINEなどで、これほど頻繁にコミュニケーションをしているのだから、
しっかりした人間関係が築けているのかと思いきや、
「ほんとうの友だちがいない」と訴える人が少なくないそうです。
コミュニケーションは密になったが、人間関係は希薄になったということ。
話は変わりますが
セブンイレブンでは、全国に2000人いるOFCという店舗経営相談員を隔週で本部に集め、会議をしているという。
全国から2000人の人間が時間を割いて、集まるコストは相当でしょう。
それだけのコストをコミュニケーションに掛ける意味があると考えているからだという。
「直接顔を見て話すと、相手がどれくらい理解しているか、あるいは興味を持って聞いているかなどがわかります。相手が腑に落ちていないなと感じたら、同じ内容のことを伝えるにしても、表現を変えたり、例えを取り入れたりして、相手に伝えることができます」と、鈴木会長は言う。
通信手段が発達して、便利になればなるほど、
直接顔を合わせることが必要となるのかもしれません。
なぜなら、電話やメールでは、
相手の表情は見えないし、感情や気持ちも伝わりにくいから。
世の中が便利になればなるほど、
逆に不便なことが必要となることがあるということですね。
わざわざ健康のために、最寄りの駅のひとつ手前の駅で電車を降りて、
時間をかけて家まで歩く。
そうやって日頃の運動不足を解消し、足腰を鍛える。
みたいなことも