「念ずれば花ひらく」
「念ずれば花ひらく」
どこかで、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
このフレーズは 、坂村真民という方が詠まれた詩の一節だそうです。
真民さんの母親はまだ36歳の若さで、小学校の校長だった夫を亡くしたという。
父親が亡くなってまもなくのこと、母親の実家から祖母がやってきた。
11歳の長女と8歳の真民さん、6歳の妹の3人を養子か奉公に出し、
幼い子二人をつれて実家に戻るように説得しに来たという。
11歳の姉を頭に8歳の真民先生、6歳、3歳、生後11ヶ月の5人の子どもを抱えて、
若いお母さんは途方にくれたことでしょう。
それでも真民さんの母親はわが子を一人も手放さなかったそうです。
それまで裕福だった一家の暮らしは激変。
それから母親の苦労は筆舌に尽くしがたいものだったそうです。
貧乏のどん底の暮らしが続いたという。
そんな状況で母親が口ぐせのように言っていたのが
「念ずれば花ひらく」という言葉なのだそうです。
自分はどんなに苦労をしてでも、
5人の子どもたちに決して寂しい思いをさせないのだという、
その願い、母の強い思いが「念」という強い言葉にこめられていたのですね。
どんな人であろうと、誰一人として自分の母親の世話になっていない人はいない。
お乳を飲ませてもらった
ご飯を食べさせてもらった
病気のとき看病してもらった
もし、母親がいなければ、この世に生まれ、生きていくことができなかった。
そのことを忘れていることよくあります。
そのことに恩を感じ、感謝の気持ちを忘れずにいたいものだと自戒。
親孝行しているほうでは、ないので