気づける人
ある人がアメリカ中を旅して周った時に、
現地の人たちとの話題の中心は何であったかという記録を取りました。
すると、ほとんどすべての人が、職場の人たちやパートナーや恋人の
困った面についての話ばかり。
逆に、ほとんどの人は、よい面には触れようともしなかったという。
たとえば、ある人は、7時までに出社しなければならないと不平を言った。
しかし、よく聞いてみると、4時には退社できることがわかった。
また、ある人は、
「うちの社長は、用もないのに日に一度は退屈なだけの会議を開かないと気がすまないんだ」と腹だたしげに話した。
しかし、他の人から聞いた話では、この会社はその業界では珍しいことに、
社員が休暇をとりやすいのだそうだ。
仕事のストレスがきついと不平を言う人もいたが、社内にジムがあったり、ノー残業デーを実施していたり、あるいは同じ業種の中では少し給料が
高めであるなど、よい面もたくさんあったりしたそうです。
だが、そういういい話は出てこなかったという。
人はとかく厄介なことや欠点ばかりをあげつらい、
自分の仕事や人生のよい面は当たり前と受けとめてしまう傾向があるという結果ですね。
どんな仕事にも、ストレスを感じることや厄介なことはあるし、
妥協しなければならないことや、文句を言いたくなることもあるでしょう。
しかし、そんな悪い面ばかりではなく、何かよい面もあるのでは?
他人の評価でも長所より、ついつい先に短所に目がいってしまいがちですね。
悪い面ばかりに注目していると、楽しむべき人生もつまらないものになってしまう気がします。
欠点より、よい面に多く気づける人でありたいものですね。