人生を味わう
「人生観」というこんな詩を見つけました。
「位(くらい)、人臣極めた王侯も、名もなき一介の凡人も、目は二つで鼻一つ、
足で歩いて手で掴み、尻でもの言うひとはない。
立って半帖、寝て一帖、天下を盗っても四帖半。
着物は一着、ご飯は二杯。
寝だめ食いだめ着だめも出来ず、厠(かわや)の姿は皆同じ。
風呂に入る時は皆裸。
何かあるのが人生で、幸も不幸も生きている証拠。
嵐の中でも時がたつ、過ぎて仕舞えば屁の如し。
泣いて暮らすも笑ふて住むも、同じこの世の浮世なり。
貧も病いも人生の糧(かて)。
然も心は現在を要し、昨日は返すに由(よし)なく、
明日は未だ我が手に非ずの今、今の中今に立つ。
されば心と体にはより多くの喜びと楽しみを与えつつ、
悠々と人生道を味ふ」
「この世は不条理、だから人生は面白い」ということなんでしょうか?
何かあるのが人生、何もかも思った通りにいく人など、この世に一人も存在しない。
人生を味わう心の余裕をもちたいものですね