スモール ジャイアンツ
2016年2月、100年の歴史を持つアメリカのビジネス誌『フォーブス』は、
初めて
「ベスト・スモール・カンパニーズ・イン・アメリカ
(アメリカで最も優れた中小企業たち)」
というランキング・リストを
発表したそうです。
そのリストでは
「大きくなる」ことではなく、
「偉大な企業になる」ことを選んだ会社を掲載。
「偉大な企業」とは、どういうことでしょう。
そのリストに掲載された会社は
「スモール・ジャイアンツ=小さな巨人」と紹介されているようです。
そして、そのスモール・ジャイアンツ企業の特徴は、
売上げや利益の拡大を目指すのではなく、
「従業員が生き生きと働ける最高の職場づくり」や、
「お客様を喜ばせる優れた商品やサービスの提供」
「地域社会とともに歩む姿勢」
「他にはない唯一の企業文化の育成」などを最優先に実現すべきこととして、
全力を傾けているということだそうです。
そしてそれが、逆に結果的には売上や利益はもちろん
業界の標準をはるかに超える成長を生むという。
なぜ今、規模ではなく、偉大さを追求する必要があるのでしょうか?
それは、お客様側からみて、価格より何より、
「信頼できる会社か」
「応援したくなるような会社か」ということが、
今までにも増して重要になってきているからのようです。
価格や品質ということは最低限の条件であって、
お客様が「嬉しい」「楽しい」と感じるような価値を提供できないと
選ばれなくなってしまう。
その「小ささ」を生かして大企業にも負けない存在感を発揮して、
中小企業たちが注目を集めているのですね。
日本でもしかり、そういう傾向に向かうのでしょうね。