世の中の矛盾
国がバターを3年連続で緊急輸入することを決めたそうです。
数年前に、バターがスーパーなので買えないほどの品薄を盛んに報道されていました。
まだ続いていたのですね?!
多くのスーパーでは1人1個制限が続いていたのですね。
国は5月31日、
3年連続でバターを緊急輸入すると発表。
その量は6千トン。
もともと今年度は7千トン輸入するはずだったので、倍近くになる。
なぜなのでしょう?
根本的な原因は
生乳の不足のようです。
酪農家はここ10年で4割も減った。
生乳の生産も減少傾向にある。
さらに、その奥に
独特な流通のしくみがあるそうです。
生乳の流通は、「指定団体」と呼ばれる全国10農協が、地域ごとに生産量や用途を決定。
酪農家から生乳を集めたり、乳業メーカーと価格交渉したり。
95%が農協経由で流通し、ほぼ独占されている。
そして、酪農家は農協に出荷しないと補助金が受け取れない。
ちなみに、バター向けの生乳の場合、1キログラムあたり12.69円
この制度ができたのは、なんと約50年前というから驚きです。
酪農家を守り、日本国内で食糧をまかなう「自給率」を上げる政策のはずが。
実際には酪農家は減り、生乳の生産量は減り、バターは高く、不足するという結果を。
「指定団体制度を廃止して、
酪農家がそれぞれ自由に商売し、競争すれば良い」という考えも当然あるようです。
ただ、政治的なことなどいろいろなしがらみに縛られているようです。
正しい姿に、なっていくとよいですね。
世の中の矛盾いろいろありますが、
自分がやれること、できることに集中するしかないですね。