こんな仕事の進め方も
世の中には、いろいろな仕事があります。
そして、それぞれの仕事により効率的な進め方があります。
よく聞くのは、時間術。
時間を効率的に使う。
こんな仕事の進め方もあります。
『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である』
(文響社)の著者で、
パソコンの「ドラッグ&ドロップ」や「ダブルクリック」を現在の形にした元マイクロソフト伝説のプログラマー、中島聡さんの仕事の進め方。
まずは、コンピュータのプログラムに潜む誤りであるバグを多少無視して、
とりあえず大枠を作ったものを「プロトタイプ(試作品)」を作る。
そして、それをブラッシュアップしていく。
石膏の彫刻の例で言うと、
石膏を削って胸像を作るとき、いきなり眉毛の一本一本にこだわって細い彫刻刀を使う人はいません。そんなことをしても、後になって全体のバランスがおかしくなって失敗するだけです。
普通はまず大きく輪郭を粗削りするところから始めます。
プロトタイプを作るとは、そういうこと。
これはプログラムの話に限らず一般的な仕事においても応用できそうです。
自分の中での100点満点をいきなり目指すあまり、
本来なら終わる仕事も終わらなくなってしまうことありませんか?
荒削りでもいいから早く全体像を見えるようにして、
細かいことは後で直せばいいのですね。
速さを求めると質は落ちます。
スピードと質は、片方を取るともう一方は取れないものです。
質の悪いものを出さないようにじっくり時間をかけることも悪いことではない。
けれども質を追求した結果、
締め切りに間に合わないようで本末転倒ですね。
締め切りに間に合うことが明らかな状況であれば、
質を高めるために時間を使うのは間違っていません。
問題なのは、まだ仕事が終わる見通しも立ってもいないのに、質を高めるためにあれこれ工夫を凝らそうとすることだと中島さんは言われています。
大事なことは、
お客さんにとって、どれだけ"いいもの"を"素早く"提供できるかですね。