華やかな舞台裏
2週間あまりにわたって熱戦を繰り広げてきたリオデジャネイロ五輪。
昨日、閉会式を迎えました。
日本は、メダル獲得数41個という史上最多の結果となりました。
華やかな舞台の裏では、ジカ熱やテロ、ドーピングといった数々の難題が浮上。
ブラジル経済の低迷とあいまって、一時は開催すら危ぶまれたといいます。
そうした心配をはねのけ、
スムーズな大会運営に大きく貢献してきたのが実は日本企業だというのです。
まず、ひとつは
五輪観戦目的で出入国する人の大半が利用するリオデジャネイロの国際空港。
NECの顔認証システムが設置され、密輸の取締まりや爆発物の持込み防止に活用。
犯罪歴を持つ人物などの顔写真をあらかじめデータベースに登録。
入国者の顔を税関脇に設置したカメラで撮影し、
データベースの写真と特徴が一致すれば警告を発するというシステムが活躍した。
米国の研究機関が行ったテストでは、3回連続で世界一のシステムに認定。
その認識性能はなんと、160万人の本人確認をわずか0.3秒で行えるほどだという。
NECの顔認証は、空港の入国審査を中心に、世界40カ国以上の納入実績があるとか。
また、
ブラジルを中心に猛威を振るっている感染症のジカ熱。
ゴルフなどで選手の出場辞退を招きました。
ウイルスを媒介する蚊の駆除では、
「スミラブ」という住友化学の業務用殺虫剤が活用された。
そしてさらに、
ロシアによる国ぐるみの不正が発覚し、問題の根深さが注目されたドーピング問題。
ここでも、日本企業が対策にかかわったという。
三菱ケミカルホールディングス傘下のLSIメディエンスは、
世界反ドーピング機関(WADA)の認定検査機関としてリオに検査スタッフを派遣、
不正発見に尽くしたというのです。
日本で作られた卓球台も話題になりました。
4年後の東京オリンピックが楽しみですね。