我唯、、
京都・龍安寺の「吾唯足知(われただ足るを知る)」の4文字。
多くの人がご存知だと思います。
意味は「今あるもので我慢する」と受け取ることもできる。
また、「今、あるものに感謝をする」と受け取ることもできる。
「足る」と思うか思わないかはとらえ方一つ。
同じものでも、「これしかない」と感じるか、「これだけある」と感じるか。
それによって気持ちの持ちようは、確かに大きく変わってきます。
一つ手に入れても、他の何かが欲しくなり、ついには奪い合うようになる。
「うばい合えば足らぬ わけ合えばあまる」という相田みつをさんの詩。
「これだけある」と思えば人に分けてあげることができる。
しかし「これしかない」と思えば、人に分け与えることができない。
「足るを知る」人は、わけ合うことができるが、
もっともっとと求め続ける人は決して満足することはない。
どちらの考え方が幸せを感じられるでしょうか。
本当の幸せは、ないことを嘆くのではなく、
今どれだけ恵まれているのかに気づき感謝することなのかもしれません。
今あるものに感謝すること。
今ある幸せに気づくこと。
足るを知る人でありたいものです。