経済とは
あなたがコンビニで160円のペットボトルのお茶を買ったとします。
その160円は、レジに入ったあと、どこへ行くのか?
1. コンビニの店員
2. お茶の飲料メーカー
3. お茶のペットボトルのパッケージデザイナー
4. 商品を配送するドライバー
さあ、あなたはどれが正解だと思いますか?
もちろん、どれも正解。
この問題の正解は一つではなく、この他にも無数にあるはずです。
支払ったペットボトルの代金はまず、コンビニ店舗の売り上げとなる。
すると、お店で働いている人の給料にもなる。
仕入れ元のメーカーの売り上げにもなる。
茶を栽培する農家の売り上げにもなる。
ペットボトルの原材料は石油なので、石油会社の売り上げにもなる。
ペットボトルパッケージのデザイナーやラベルの印刷業者の売り上げにもなる。
ペットボトルは、メーカーからお店に輸送するので、輸送業者の売り上げにもなる。
そのドライバーの給料にもかかわってきます。
こうして挙げると、本当にキリがないですね。
コンビニのレジで何気なく払った「160円」というお金は、
多くの人たちに分配されていくわけです。
無数の人々の仕事がつながり、その間でお金が循環していることが改めてわかります。
このような話は当たり前すぎて、日常の生活ではなかなか意識されていない。
「経済」とはこうしたカネ・モノ・サービスの循環のこと。
「たった1本のペットボトルも、多くの人たちのバトンリレーの結果でここにある」と、
意識の片隅に置けば、コンビニでペットボトルのお茶を買うときにも、
自然と店員さんに「ありがとう」という言葉が出てきそうです。
感謝の言葉は、店員さんだけに限らず、
バトンリレーに携わってきた多くの人たちに感謝することでもわけですね。
ビジネスや投資で成功している方には、
コンビニやレストランでお金を払うときに「ありがとう」という言葉を添える
人が多いという。
こういう循環を、理解しているからですかね。