日本古来、武士道精神の中心に、
弱者への同情や共感、惻隠(そくいん)の情、卑怯なことを憎む心などがあるという。
弱者への共感とは、弱い者いじめをしないこと。
惻隠の情とは、
相手の立場に立って、ものごとを感じ取るという、相手の心情を深く理解すること。
相手の痛みや気持ちがわかるという「思いやりの心」があること。
ところで、人に好かれる人の特徴は、
「分け隔てをしない」こと、「人の話をじっくり聞いて、理解しようとする」
ことらしい。
弱者への共感のある、弱い者いじめをしない人は、「分け隔てをしない」ことができる。
惻隠の情のある人は、「人の話をじっくり聞いて、理解しようとする」ことができる。
人間関係でトラブルを起こしやすい人ほど、自分の人脈の中で序列をつけているという。
自分より上の人には丁寧に接するのに、
自分より下だとみると、ぞんざいに扱ったり、傲慢な態度を取ったりするということ。
分け隔てのない人は、
話をするときも、なるべく相手が共感できるポイントを意識する。
人間関係を上手に保つためには、人を理解するための努力も必要だということですね。
どんな人も、人に聞いてもらいたい、わかってもらいたいという欲求がある。
つまり、誰にでも好かれる人になるための簡単な方法は、
「人の話をじっくり聞いて、理解しようとする」ことなのですね。
そのためには、相手をそのまま受け止めることが、必要になる。
分け隔てなく、
どんな人とも普通に接することは、簡単なようで意外にできるものではありませんね。