あの喜劇王「チャップリン」の話。
芸人だった父は酒乱で、チャップリンが1歳のときに離婚。
安いアパートの屋根裏部屋での生活は、母の歌手としての収入だけ。
チャップリンが舞台に立ったのは5歳のとき。
急に舞台で声が出なくなった母が、
観客からの激しいヤジで袖に引っ込まざるを得なくなり、
その代役として舞台に送り込まれたのが、そもそもの始まりだったというのです。
チャップリンはオーケストラの演奏をバックに、当時流行していた曲を堂々と歌い始めた。
歌の途中で、客席からお金が次々に投げ込まれると、
チャップリンは「お金を拾ってからつづけます」と歌を中断してお金を拾い始めた。
すると観客は大笑い。
母の喉は回復することはなく、この舞台が最後に。
その後、母は病に倒れるなど、次から次へと人生の困難が、
幼きチャップリンに降りかかってきたという。
チャップリンは6歳にして貧しい人々のための施設「貧民院」に入所、
まともな学校教育を受けることができなかった。
さまざまな職業で生活資金を稼ぐ一方で、舞台で場数も踏み、経験を積んでいた。
俳優になるという最終目標だけは、見失わなかったという。
いくつかの寸劇を行いながら、大きなチャンスが巡ってきたのは、17歳のとき。
イギリスの劇団のオーナーから、『フットボール試合』という芝居で、
当時人気のコメディアンと同じ舞台に立つチャンスを与えられた。
初舞台では、後ろを向いて登場し、振り向けば真っ赤な鼻をつけた姿。
つかみでばっちり笑いをとれば、
後は得意のドタバタアクション芸で、観客を笑いの渦へと巻きこんでいったという。
主演をしのぐほどの活躍ぶりで、評論家たちはチャップリンを絶賛。
その後、活躍していくわけですね。
チャップリンの凄かったこと
いつでも「チャンスさえあればやれる」というように準備をしていたこと。
環境や他人のせいにすることなく、ただ自らの才能を信じて前に進み続けた。
準備を怠りなくする!