おそらく誰もが一度は食べたことがあるロングセラーのアイス「ガリガリ君」
その「ガリガリ君」を製造しているのが、埼玉県深谷市に本社のある赤城乳業
そんな大ヒット商品「ガリガリ君」の生みの親と言われる
赤城乳業の監査役・鈴木政次さんの話。
仕事に対しては、妥協せず、厳しく向き合っているから、会社では「鬼のスーさん」。
新卒で働き始めたのは、高度成長期の1970年。
入社1年目に配属されたのは、商品開発部。
そこからアイスの新商品の開発を手がけることになった。
でも、なかなか大ヒット商品を開発することはできず、
むしろ、開発したアイスの9割以上は、ほとんど売れない失敗作だったという。
上司には、怒られっぱなし。
あまりにもおいしくなかった試作したアイスを、
当時の社長が窓の外に投げ捨ててしまったことも。
そんな中、オイルショックが起こり、会社が大ピンチに。
商品開発部のリーダーになっていた鈴木さん。
このピンチを切り抜けるための新商品作りを命じられた。
そこで考えたのが、片手で食べられるかき氷のアイス『ガリガリ君』。
? おいしい
? でかい
? 安い
? 当たり付
をコンセプトに『ガリガリ君』開発に取り掛かり、できあがるまでに2年。
『ガリガリ君』が生まれた当時、
街角の駄菓子屋などの小売店には、
アイスを置く冷凍のアイスストッカーがあるものの、
「雪印」「明治」「森永」「ロッテ」といった大手のメーカーが、ほぼ独占状態。
置き場所がないので、作っても売れないという状況に。
そこで徐々に増え始めていたコンビニエンスストアに注目、
販路を見い出し、それが大成功。
2016年現在、『ガリガリ君』は、年間で4億本も食べられるようになったわけです。
「どうすればできるのか?」
こういう思考の連続が、今の大成功につながっているのでしょう。