人間の身体は表面から見ると、左右対称に見えます。
ただ、中身は左右対称ではありません。
たとえば、自分の心臓が身体の左右、どちらにあるのか?
心臓は左側にあります。
わずかですが左側に寄っています。
心臓が左側にあったため、
その心臓を危険から守るために
人は右手が器用になっていったと考えられているそうです。
人に限らず
例えば、サル。
左手で幹をつかみ、右手を伸ばして食べ物を取れば
うっかり木から滑り落ちたとしても
心臓は体の上にくるため、命を守ることができる。
サルも右手が器用になった。
人間も右利きの人が多いです。
右手の動きを司っているのは左脳。
左脳には、ことばの理解や表現をつかさどる言語野があります。
右手を使って手振りなどで、
微妙なニュアンスを伝えながら会話をしているうちに
言語野の原型のようなものが左脳にできたと考えられているという。
心臓の位置が、生きるのに最も大切な右手を器用にし、
更に、ことばの理解や表現をつかさどる言語野を発達させるなど、
心臓は身体や脳の発達、機能にまで関係していたのですね。