宝くじで高額を当てた人が、
その後の人生を狂わせてしまうなんて話を聞いたことあります。
宝くじが当たるというのは、それそのものはGOODな好事。
思いがけず大金が入ってくるのですから、誰もが喜ぶでしょう。
しかし、そのせいで、かえって強欲になったり、
そのお金を独り占めにしようとしたり、
自分に近寄ってくるすべての人に疑いの目を向け、
猜疑心でいっぱいになってしまうとしたら、BADな悪事になってしまいます。
好事が起こったときというのは、
じつはその人の人間性が試される瞬間でもあるというのです。
もちろん、それは「宝くじが当たる」というような話に限りらない。
たとえば、仕事が認められ、出世することができたとする。
仕事が認められることも、出世することは紛れもなく好事でしょう。
しかし、
出世したことで、急に「自分が偉くなった」と勘違いをして、
周囲の人間に横柄な態度をとるようになったり、
謙虚に努力する心を忘れてしまったら、どうでしょう。
どんな人でも、何か良いことが起こると嬉しいでしょうし、
欲しい物、素敵な物を手にすれば当然うれしいですよね。
そんな時こそ要注意です。
「好事魔(こうじま)多し」という言葉。
良いことには、とかく魔(邪魔)が入りやすい。
たとえ、良いことがあったとしても、
有頂天にならず謙虚でいることが必要という意味。
良いことがあったときや、逆に悪いことがあったときにも、
それは、その人の人間性や器が試されているとき。
偉そうになってしまったり、威張ったり、
逆に、ガックリと落ち込んでしまったり、不機嫌になったり、まわりに当たったりしないうようにしたいものです。